誤った取り扱いをした時に、重症・失明など重大な結果になる可能性があります。
■ 以下のような特定の行為を禁止します
ガラスレンズはもとより、耐擦傷性UPを施したプラスチックレンズでも強い衝撃があれば破損し、破片で目や顔を負傷する事があります。失明に至る場合もあるため、強い衝撃を受ける可能性がある場合はメガネを使用しないで下さい。
カラーレンズの使用や紫外線カットの有無にかかわらず、太陽や強い光を直視しないで下さい。
視感透過率75%未満のカラーレンズは、夕暮れ〜夜間の運転時に光量不足で視力が低下する恐れがあり、大変危険です。夜間運転には使用しないで下さい。
■ 特定の行為の指示を表します
サッカーや野球など、強い衝撃が予想されるスポーツには、ゴーグルなどの保護具と併用して下さい。
カラーレンズや偏光レンズ、調光レンズなどをかけて運転する際は、トンネルに注意して下さい。急に光量不足になり、視力が低下して事故を起こす危険があります。トンネル内や屋外駐車場などでの使用は控えて下さい。
誤った取り扱いをした時に、障害を負う可能性や、物的損害の発生が想定されます。
■ 以下のような特定の行為を禁止します
紫外線カットレンズは通常使用の状態での紫外線をカットするための加工で、業務用の紫外線保護メガネとしては使用できません。
度数があわなくなったレンズや、キズが入ったりコートが剥がれたレンズは、視力が低下したりレンズ表面の乱反射により、見えにくくなったりして危険です。直ちに使用を中止して下さい。
手元用メガネとしてお使いのレンズは、あくまで手元専用のため、歩行や階段の昇り降り、車の運転などには使用しないで下さい。
■ 特定の行為の指示を表します
当社が扱っているレンズは目の屈折を補正するメガネレンズです。衝撃や溶接作業、レーザー光線、X線などから目を守る機能は備わっておりませんので、これらの場合は必ず専用保護具と併用して下さい。
はじめてメガネをかける方や、初めて遠近両用レンズをかける方の車の運転は、メガネに充分慣れてから行って下さい。
レンズのルーツをたどると紀元前までさかのぼり、水晶などで出来た凸レンズがその始まりだとされています。
メガネレンズは、13世紀のイタリアでガラス職人が作ったものが最初だと言われており、1970年代まで、メガネのレンズは主にガラスで作られていました。
1970年代後半、プラスチックによるメガネレンズの製品化に成功。その後、プラスチックレンズが主流となり、屈折率別に光学スペックに優れた様々なタイプのプラスチックレンズが生まれています。
周辺部のゆがみを抑えることができる「非球面設計」などがあります。
■ 単焦点レンズ
広い視野が確保できる基本レンズです。
■ 二重焦点レンズ
遠方と手元用、ふたつのレンズからなる境目のはっきりとしたレンズです。
■ 累進レンズ
遠方〜中間〜手元の領域をひとつのメガネでカバーできる境目のないレンズです。
ブルーライト(青色光 / 短波長光)は、可視光線(人の目に見える光)の中に含まれています。紫外線の次に波長の短い光で、目の奥まで届く非常にエネルギーの強い光です。
太陽光はもちろんのこと、LEDを使用したパソコンやテレビ、スマートフォンなどの液晶画面からもブルーライトが多く放射されています。
最近の研究では、ブルーライトを長時間目に入れると、視界のちらつきや目の疲れに加え、体内リズムを崩し睡眠障害を引き起こすという報告もされています。
パソコン・スマートフォン・テレビなどの液晶画面には、LED(発光ダイオード)がバックライトとして使用されていることが多く、ブルーライトが強く放射されています。
液晶画面の分光スペクトル図を見ると、白色に見えてもブルーライトが多く含まれていることがわかります(機種によって違いがあります)。
450nm付近が最も強くブルーライトを放射しており、PC用レンズとしては、この部分の波長を抑えることが重要となってきます。
もちろん太陽光にも多くのブルーライトは含まれていますが、至近距離で長時間見るという点を考えると、液晶画面からのブルーライトの方が目への影響は大きいと思われます。
ブルーライトを効果的にカットするよう考案された特殊カラーです。
コーティングタイプに比べ、ブルーカットの効果は全般的に高くなっています(カラーによって差があります)。
特殊染料により、ブルーライトを吸収・軽減。
ブルーライトが最も強く放射されている450nm付近の波長を軽減させることが可能となります。
ブルーライトを効果的にカットするよう考案された特殊コーティングです。
表面反射を強めた特殊コーティングにより、ブルーライトを反射・軽減。
ブルーライトが最も強く放射されている450nm付近の波長を軽減させることが可能となります。
一方、(3)はカラータイプの「LCブラウン」の分光透過曲線で、どの波長域をどれくらい軽減しているのかを示したグラフになります。ブルーライトが最も放出されている450nm部分を効果的に軽減しているのが分かります。
ブルーライトを効果的にカットするよう考案された特殊コーティングです。
表面反射を強めた特殊コーティングにより、ブルーライトを反射・軽減。ブルーライトが最も強く放射されている450nm付近の波長を軽減させることが可能となります。
目の網膜で光を結像させますが、その結像距離は光の色(波長)によって異なります。このことを「色収差」と呼びます。
特にブルーライトの波長は短く、網膜の手前で焦点を結ぶため、焦点距離が長くなり「色収差」は大きくなります。これが「ぼやけ」の原因のひとつになります。
ブルーライトを抑えることで「色収差」を軽減し、「ぼやけ」を少なくできるため、鮮明な視界が期待できます。
まぶしさ・ちらつき・ぼやけを軽減できるため、
PC・スマートフォン利用時の目の疲れを和らげることが可能となります。
※ 比較写真はイメージです。
下記の図は、標準的なレンズコーティング(ハードマルチCSコート)の構造図です。
無防備なプラスチックレンズの生地を、幾層にも重ねた「コーティング」で守っています。しかし各コーティングは極めて薄い膜のため、使い方によってはキズが付いたりコート膜が剥がれたりします。プラスチックレンズの性質をよく理解し、正しい扱い方を心がけることが大切です。
◆眼精疲労予防を目的として開発された特殊コーティング
レンズの外観は無色透明でありながら、光のまぶしさを軽減させ、調節力を補助してコントラストを高める機能を搭載しています。
装着するだけで目の筋肉を休ませる効果が得られるため、目が疲れやすい方におすすめの特殊コーティングレンズです。
※ 目の体力には個体差があるため、効果の感じ方には差があります。
◆ネッツペックコート特徴
1:異なる波長の干渉を利用…まぶしい光をやわらかな光に変える
2:ピンホールに近い作用…調節力の補助とコントラストアップ
3:1と2を総合して…目の筋肉である毛様体筋を休ませることが可能
レンズの裏面に、光の透過を抑えることができる六角形の特殊金属
(拡大図の減光領域部分)を、網目状に配置しています。
特殊金属の直径は0.1mm以下で、外観は無色透明のレンズと変わりありません。
六角形の特殊金属は、レンズ全体の約70%を占めます。
光の透過を抑えた六角形の特殊金属が網目状に施されたネッツペックコートは、装着するだけで、木陰から陽の光を見るのと同じような効果が得られます。
六角形状の半透明の特殊金属(図の減光領域部分)は、光の透過を抑える働きがあります。
一方、それ以外の部分(図のHiコントラスト領域部分)は、光は減光されずに透過し、進行方向に向かって広がりを見せます。
各部分で透過する光の波長が異なるため、それぞれの光が干渉しあい、水の波紋のように広がりを見せます。すなわち光の直接的な照射を回避できるため、明るさを損なわずに目への負担を軽減させることが可能となります。
光の透過を抑えた六角形の特殊金属が網目状に施されたネッツペックコートは、装着するだけで、ピンホール効果に近い作用を得ることができるため、調節力の補助やコントラストの向上といった効果が期待でき、結果として目の筋肉である「毛様体筋」を休ませることが可能となります。
網目状に施されたコーティングが、ピンホール効果に近い作用を生み出します。
ピンホール効果には目の調節力を補助する効果と、コントラスト感度を高める効果があるため、ネッツペックコートを装着することにより、目の筋肉を酷使せずに視認性を向上させることが可能となります(効果の感じ方には個人差があります)。
キズ・熱クラックによるコート剥がれ
◆コート剥がれは修理ができません
プラスチックレンズの表面に装着してあるコーティングは、一度剥がれてしまうと再生することは不可能です。
コート剥がれの要因としては以下のものが挙げられます。
・キズからのコート剥がれ
・熱によるクラック(ひび割れ)からのコート剥がれ
・水ヤケからのコート剥がれ
・化学製品などによるコート剥がれ
※ 掲載写真はレンズ状態をご理解頂くための一例です。
プラスチックレンズの素材は柔らかいため、
キズに強いコーティングを施していても、扱い方によっては簡単にキズが付いてしまいます。
プラスチックレンズ使用時、以下のような行為には注意して下さい。
・レンズに異物が付着しているときは、カラ拭きせず、一旦水洗いしたあと水気をきれいに拭き取り、そのあと「レンズ専用メガネ拭き」で軽く拭いて下さい。
・メガネを置くときは、レンズ面を下に向けて置かないようにして下さい。
・メガネをむき出しで鞄やポケットには入れず、必ず専用ケースに入れて持ち運びして下さい。
・メガネを熱湯につける
・ストーブ、たき火、アイロンなど高温のものに近づける
・炎天下の車中(80℃以上になる場合もあります)に放置する
・ヘアドライヤーなどの熱風にさらす
・サウナで使用する
熱によるひび割れ(クラック)
プラスチックレンズの表面に装着してある撥水コートは水や油を弾きますが、水滴などに含まれる汚れの成分によっては、放置しておくとそのまま乾燥し、水ヤケ(シミ)になって固着してしまう場合があります。
プラスチックレンズ使用時、以下のような行為には注意して下さい。
・プラスチックレンズは水気を嫌います。濡れたままにしておくとシミになり、そこからコート剥がれが生じる場合があるため、水分が乾かないうちに拭き取って下さい。
水ヤケによるシミ
プラスチックレンズ使用時、以下のような行為には注意して下さい。
・レンズに整髪料・ヘアスプレー
・化粧品・薬剤(トイレ・浴用洗剤)
・カビ取り剤・アルカリ系洗剤・酸性洗剤
・有機溶剤(シンナーなど)
・汗
・レモンなどの果汁が付いた時はすぐに水洗いをし、すぐによく拭き取って下さい。
化学製品・薬品などによるシミ
光は空気中から異なった媒質(レンズなど)などへ入射すると、境界面を通過したあとの光の進行方向は、入射光に対し折れ曲がる現象が生じます。
光が境界面で屈折するときの入射角(α)の正弦と、屈折角(β)の正弦の比を屈折率と呼びます。
光が屈折する割合は、入射光の方向には関係せず、物質により定まった値となります。
各屈折率のレンズを同じ距離で焦点が合うように設定すると、屈折率が高い素材は、低い素材に比べ厚みを抑えることができます。
すなわち、屈折率の高い素材を用いたレンズは薄く仕上ります。
当社ではプラスチック素材のレンズを屈折率1.50から屈折率1.74まで、5種類取り揃えております。
厚み比較図は、正面左に屈折率1.50(球面設計)、右に各高屈折率のレンズをはめ込んだイメージ画像です。以下のデータを元に算出された数値を元に作成しています。
屈折率1.74(非球面設計)